全国・東京都学校安全教育研究会

 昭和51年から始まった本研究会、「全国・東京都学校安全教育研究会」のホームページです。今年度で45年目を迎える歴史のある研究会です。毎年、夏のセミナーと2月に開催される研究大会を中心として安全教育の推進を図っています。

令和4年度 第46回大会(国分寺市立第十小学校)のご報告

 令和4年度の学校安全教育研究会の研究大会は国分寺市立第十小学校で開催されました。大会当日は朝から雪が降る中ではありましたが、大勢の参加者にお集まりいただいて、第46回大会が3年ぶりに参集による大会が開催されました。大雪警報が発表されたこともあり、午後の授業公開、研究発表、指導講評までで終了して、午後3時には終了いたしました。予定していた、2つの講演は後日改めて動画配信することにいたしました。慶応義塾大学 環境情報学部 准教授 大木 聖子 先生、群馬県警察本部 本部長 小笠原 和美 先生から動画データをいただきました。大会当日の文部科学省安全教育調査官 森本晋也先生の記念講演の動画と併せて、3つの動画を参加者と関係者のみが視聴できるように限定公開をいたしました。参加申込をしていただいた皆様には、メールにて動画配信のためのURLやQRコードをお知らせしました。まだメールが届いていない方や、当日参加で大会事務局に連絡先メールアドレスをお知らせいただいていない方は、下記のメールアドレスに連絡先メールアドレスは記載して送ってください。事務局から動画視聴ためのメールを送らせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

  ※問い合わせ先・メールアドレス mousikomi@anzenken.com

 

 ☆研究大会全般についての問い合わせ先

   全国学校安全教育研究会副会長

   東京都葛飾区花の木小学校長   伊藤 進

    TEL 03―3609―3333

    FAX 03―5699―1372

 

    mail mousikomi@anzenken.com

 

 

 

2月10日「全国安全教育研究大会」が無事に終了

2月10日に開催した「全国安全教育研究大会」に、全国各地から約250名の方が参加されました。5時間目は、全学級で安全教育に関連する教科の公開授業を行いました。参観された方のアンケートには、「子供たち一人一人が、自分事として考えている姿が素晴らしかった。」「お互いに意見を交流し合い、学び合う姿が多く見られた。」「地域のボランティアの方や消防署の方など、身近な関連機関の方の話を伺うことができてよかった。」などの声がありました。各学年の授業実践をご紹介します。

【 全体会 】

【 記念講演 】

【公開授業 1年生の授業】

【1組・学級活動「もしもじしんがおきたら」】教室以外の場所にいるときに地震が来たらどうしたらよいかを話し合いました。「周りを見て、安全なところに行く。」「先生が近くにいなかったら自分で考える。」などの意見がたくさん出されました。

2組・学級活動「じぶんもともだちもまもろう」】プライベートゾーンを見ない、見せない、触らない、触らせないためにはどうしたらよいかを話し合いました。「着替えている人をじっと見ない。」「嫌な時には嫌と伝える。」「安心できる人に話す。」などの意見が出されました。

 

3組・道徳「いのちがあってよかった」】事故にあった主人公の心情を考えることを通して、命の大切さについて考えました。自分の生活にも目を向け、「左右をよく見て道路を渡る。」「道の端を歩く。」など交通ルールを守ろうという意識をもちました。

 

【2年生の授業より】

【1組・学級活動「きみならどうする」】一人でいるときに知らない人に声を掛けられたらどうしたらよいか考えました。絶対に知らない人と二人きりになってはいけないことを確認し、小金井警察署の方のお話を聞きました。なるべく一人にならないようにすることや、いざというときに助けを求められる場所などについて学び、不審者対応に対する意識を高めました。

2組・道徳「じぶんがしんごうきに」】いつも登下校を見守ってくださっている地域ボランティアの方のお話を聞きました。見守りを始めた経緯や見守りをしているときの思いを知り、地域ボランティアの方への感謝を改めて感じるとともに、安全に登下校をしようとする気持ちも深まりました。

 

【3年生の授業より】

【1組・社会科「火事からまちやくらしを守る」】校内の消火・防火設備について調べました。戸倉消防署の方をお招きし、設備について説明していただきました。子供たちは、グループごとに「何のためにあるのか。」「なぜそこにあるのか。」を話し合う中で、設備や訓練などの様々な備えによって命が守られていることに気付いていました。

【2組・学級活動「安全に自転車に乗ろう」】小金井警察署の方をお招きした、自転車事故の加害者について考える学習では、実際の事故の事例をもとに、車両を運転することの責任の大きさについて真剣に考えていました。

【3組・学級活動「安全に自転車に乗ろう」】

学区内で自転車に乗る際に、どのような危険があるかを調べる学習では、見通しの悪いところは徐行するなど、危険を予測し、事前に回避することの大切さを改めて確かめていました。

【4年生の授業より~社会と国語の単元を関連させて学習しました。】

【2組・社会「地震からくらしを守る」】地震に備えるために自分自身ができる備え(自助)について調べたり考えたりしました。日常的に学校で行っている避難訓練や家庭でもできる備蓄など、具体的な備えを考え、付箋に書きまとめました。

【1組・国語「もしものときにそなえよう」】社会の学習を生かして、もしものときに備えるための手立てについて、文章に書き表す学習を進めています。付箋を用いることでしながら、自分がもっとも伝えたいことを明確にしました。まとめた文章は家族や地域の方にも発信する予定です。

【5年生の授業より】

【1組・道徳「大きなじこを呼ぶ ヒヤリハット」】身の回りに隠れている危険を見付け出し、どのようなことに気を付ければ怪我をしないで済むかについて考えました。学校内や地域など、様々な場面での危険回避について考えを深めることができました。

【2組・保健体育科「けがの防止」】AEDの訓練キットを用いて救命訓練を体験しました。慈恵医大の医師からアドバイスをしていただきながら、胸骨圧迫の方法やAEDの使い方についてを知りました。救命をする際は、多くの人の協力が必要で、自分たちにもできることがあることに気付きました。

【6年生の授業より】

【1組・理科「土地のつくりと変化」】ゆれの大きさの表し方や住んでいる地域の地震の被害予測について学習しました。住んでいる地域の近くにも断層があり、高い確率で大きな地震の発生が予測されていることから、住んでいる地域の土地のつくりを知ることも地震への備えにつながるのではないかと考えを深めていました。

2組・学級活動「自分も相手も大切に」】「人との距離感」をキーワードに友達や家族、SNS上の知らない人との適切な関わり方について考えました。距離感は、人それぞれに感じ方が異なることや、SNS上での見えない相手とつながることの危険性について、友達との意見交流を通して学ぶことができました。

【研究発表】第3次学校安全の推進に関する計画」の基づいた研究の取組について発表しました。

【 指導講評 】

参観された方のアンケートには、「子供たち一人一人が、自分事として考えている姿が素晴らしかった。」「お互いに意見を交流し合い、学び合う姿が多く見られた。」「地域のボランティアの方や消防署の方など、身近な関連機関の方の話を伺うことができてよかった。」などの声がありました。

令和3年度全国・東京都学校安全教育研究大会第45回大会の報告

 

 

 令和3年度の研究大会が令和4年2月4日(金)、東京都葛飾区立柴又小学校において開催されました。昨年度の研究大会がコロナ禍のために中止となり、今年度も柴又小学校において研究大会の開催を進めていました。年末までは参加者を入れての開催を予定していましたが、1月以降のコロナウイルス感染症の拡大を受けて、当日の参加は全てお断りしての開催となりました。研究の成果を直接皆様に見ていただけなかったことは残念ではありますが、関係者の皆様のおかげで、まずは開催できましたことを感謝したいと思います。参加費を事前に振り込んでいただいた方には後日資料を送付いたします。さらに全ての授業と研究発表や講評・講演、記念講演を動画で撮影しましたので、編集した動画をYouTubeで限定公開をすることとなりました。これらの動画が見られるように、参加費を振り込んでいただいた方にはURLをお知らせしますので、どうぞ視聴していただいて、参考にしていただけたら幸いです。ご不明な点やご意見、ご感想がありましたら、下記のアドレスまでメールをいただけましたら返答いたします。 

  また、令和3年度の柴又小学校における研究大会の公開授業、研究発表、講評、講演、記念講演の動画をご覧になりたい方は以下のアドレスまでメールしてください。  

 

メールアドレス  mousikomi@anzenken.com

  

2年生学級活動「安全に通学しよう~不審者から身を守る~」の授業の様子です。不審者に会ってしまったときにどのようにしたらいいのか、みんなで考えました。

6年2組体育科「救急救命について学ぼう」の授業風景です。心肺蘇生法とAEDの使い方を体験セットを使って学びました。

3年2組学級活動「安全に通学しよう」の授業の様子です。歩行者シミュレータを使って、グループごとに体験しながら安全な歩行の仕方について考えました。

1年生活科「安全な行動を伝えよう」の授業風景です。グループに分かれて、学校での安全な過ごし方を紹介する活動を通して、学校での安全な行動について考えました。

記念講演『「生きる力」をはぐくむ安全教育の充実に向けて』の演題で、文部科学省総合教育政策局安全教育調査官 森本晋也先生にご講演いただきました。

調布市立第五中学校で開催された第44回研究大会のときの授業風景などです。

<活動報告・予定>

 

夏のセミナー「学校の安全・危機管理セミナー」

毎年夏季休業中の7月後半から8月前半の期間に行われているセミナーです。30年度は7月30日に文京区教育センターにおいて開催されました。

防災功労者内閣総理大臣表彰

全国安全教育研究会顧問の矢崎良明先生が平成27年9月7日に総理大臣官邸において防災功労者内閣総理大臣表彰を授与されました。上の写真は安倍総理大臣と握手をしている矢崎先生を写したものです。長年にわたり防災教育をはじめとした安全教育の推進に取り組むとともに学校施設の非構造部材の耐震対策の検討に参画し、有用な提言を行うなど、全国の学校における防災対策の推進に多大な貢献をされたことを表彰されました。